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女性記者不倫事件簿 第2号(東国原英夫と日テレ新人女性記者のケース)

【男】宮崎県の東国原英夫知事(49歳)(当時)

 

【女】日本テレビ報道局の新人女性記者(23歳)

 

【明るみに出たきっかけ】

週刊現代』2007年3月10日号(2月25日発売)が報道した

 

【事案の概要】

宮崎県の東国原英夫知事(当時)の宮崎市内の自宅マンションに、女性2人が宿泊していたと『週刊現代』2007年3月10日号が報じている。

 

記事によると2月12日21時頃、宮崎市内のイベント会社の女性社長Aが、政務秘書のクロマニオン吉川氏(元芸人)に先導されて知事のマンションに入ったという。深夜3時には消灯し、翌朝10時まで滞在。同日夜には、日本テレビの新入社員で、報道局に所属し、1カ月以上にわたって知事の密着取材を続けているS記者(23歳)が、同じく政務秘書に連れられて21時頃知事宅に入り、翌朝8時まで過ごした。

 

2人の女性はともにエレベーターに乗り、知事の部屋がある8階で降りた。その後、外部から見えないように廊下の外壁より姿勢を低くして部屋に向かったという。

 

S記者は『週刊現代』の記者に対して、東国原知事の仕事熱心ぶりを語っていたらしいが、記事中では「ここまで知事に傾倒するSさんだからこそ、家に泊まって11時間にもおよぶ”体当たり取材”まで敢行してしまうのだろう」と皮肉られている。

 

日本テレビはこの騒動に対し、「国民の関心事である東国原知事の動向を詳細に伝えるべく、担当記者が熱心に取材を行ったものです。今回、取材については軽率のそしりをまぬがれない部分もあったと考えております」、「知事と食事した後、知事とは別の部屋で休んだ。(記者は)東京の本社と原稿のやりとりをしていた」とコメントを発表している。

 

東国原氏は、記事掲載号の販売前日、自身のブログに「昨夜は、僕の部屋に、週刊朝日の記者や雑誌AERAのフリー記者が泊まっていた。宮崎のホテル等、宿泊施設がどこも一杯でとれなかったらしい。『知事効果のせいですよ』と言われれば、泊めるしかない(笑)。僕の部屋は色んな人が出入りし、毎日のように誰かが訪問され、時には泊まって行かれる。かなり開かれた、透明性の高い部屋なのである(笑)。後援会関係者、支援者・支持者の方々、友人知人、マスコミ関係者、政治関係者、全く知らない人(笑)等・・・・・・多岐に渡る」と綴っている。

 

【ブログ主のコメント】

一般的には、独身男性の自宅に独身女性が入ろうが宿泊しようが、法的にも倫理的にも社会通念上何ら問題はない。根掘り葉掘り詮索することはプライバシーの侵害行為だし、名誉毀損につながりかねない。今回のケースを「不倫」というカテゴリーで括ることには必ずしも適当ではないが、当時東国原氏が知事という公人である立場にあり、また、同氏の女癖の悪さから、疑いの目が向けられた事例であり、「女性記者不倫事件簿」の一事案として扱うことにした。

 

東国原氏の経歴は改めて取り上げるまでもないが、81年にビートたけし氏の一番弟子となり、「たけし軍団」のリーダーとして活躍。86年には、たけし氏らと講談社の写真週刊誌編集部を襲った「フライデー襲撃事件」で社会を騒がせた。

 

東国原氏は好色家としても有名で、女優のかとうかずこと婚姻中の90年にAV女優と浮気し、95年には当時19歳の看護師との不貞行為が発覚した。98年には、都内のイメクラで16歳の少女からサービスを受け淫行疑惑で5か月の謹慎を余儀なくされている。そのほか、ジョギング中にナンパした女性を料理店に誘って女性がふぐ食中毒になったりする騒ぎも起こしている。

 

宮崎県知事を退き、今度は、橋本徹率いる「日本維新の会」の目玉候補として都市部での出馬を検討していた矢先、『週刊文春』2012年9月12日号において、東国原氏は、宮崎県知事時代に県職員、飲食店の娘、東京のOL、女性社長、水商売の女性など少なくとも20人以上の女性と肉体関係を持っていたと報じられている。結果的に、本報道が致命傷となり出馬を断念。(注:東国原氏は文春の記事を「事実無根」と名誉毀損東京地裁に民事提訴。知事時代の女性関係の記述などは事実として認められず、東国原が勝訴している)

 

最近では、東国原氏は、不倫やセクハラを巡って、ハニートラップ説を開陳する傾向にある。2016年2月には、宮崎謙介元衆議院議員の不倫問題が話題となっていたが、同年2月5日放送の『バイキング』に出演し、自らの体験を踏まえ「文春は自社の女性記者がハニートラップを仕掛けてくる」と語っている。

 

また、2018年4月25日には『ゴゴスマ』に出演し、東国原氏は自身の経験を振り返りながら財務省福田淳一事務次官のセクハラ問題について論じている。日刊スポーツの記事を引用しよう。 

東国原氏、女性記者の取材に「僕は心を閉ざします」

 

 元宮崎県知事の東国原英夫氏(60)が、辞任に追い込まれた財務省福田淳一事務次官のセクハラ問題をめぐり“ハニートラップ”説やマスコミ業界の性差別問題が持ち上がっていることを受け、自身の経験を明かした。

 

 東国原氏は25日放送のTBS系「ゴゴスマ」に出演。過去に自身が週刊誌の記者にハニートラップを仕掛けられたという経験を振り返るとともに、「やはり女性記者というのは来ます。各社、女性の記者が多かった。それも若手、キレイ、セクシー。僕びっくりしたくらい。こういう方が記者としているんだって思ったくらい有名3大新聞社にいましたから」と、知事や議員時代に取材に来ていたという女性記者の特徴や印象を語った。

 

 女性記者の取材に「こっちは読めるんですよ、ああ、そういうことで送り込まれて来てるんだって」と警戒していたという東国原氏。「福田事務次官側もわかるはず。若い女性が来たっていうことは何かあるだろうなと思わないのはバカ」とセクハラ発言をしたとされる福田氏をバッサリと切り捨て、「僕は余計、心を閉ざします。くだけた話なんて一切しない、女性記者と」と語った。

 

 「(記者は)24時間ついてくる。どこに移動してもずっとついてくるんですよ。ストーカーで訴えようかと思った」と執拗な取材に悩まされたという東国原氏だが、「それくらい、スクープを取るために必死なんですよ」と理解を示し、「若い女性記者が来て鼻の下伸ばすなんて事務次官として失格ですよ」とあらためて福田氏を批判した。

 

 

どうやら、さすがの東国原氏も、最近では女性記者には懲りて警戒心を抱いているようだ。

 

で、次に、宮崎県知事時代、知事宅にお泊まりした日テレ女性記者についても簡単に触れておこう。先日も言及したとおり、筆者は、決して個人情報を暴く悪趣味系ではないが、公知情報なので、紹介するまでである。

 

2007年2月13日の夜、東国原知事の自宅にお泊まりした日テレ1年生女性記者の名は、鈴木美穂。帰国子女で、慶応義塾大学法学部出身で2006年に日テレ入社。(本論とは全く無関係だけど、同じく帰国子女で、慶応義塾大学法学部出身の業界人としては、3年後輩にフジテレビの松村未央(ダンナは陣内智則)、4年後輩にNHKの田中泉、7年後輩にNHKの保里小百合がいる。いかん、いかん、芸能ゴシップに流れつつあるので、元い)

 

それにしても、才色兼備でお嬢様育ちの鈴木記者が、どうして、東国原のような野獣の家にお泊まりしたのであろうか。若気の至りだったのか、知事に唆され毒牙にかかったのか、それとも仕事一筋でネタを取るため一線を越えてしまったのか。

 

ちなみに、鈴木記者は、入社3年後に乳がんを発症。8ヶ月間の休職期間を経て、職場復帰を果たし、現在に至るまで記者としての仕事に取り組む傍ら、がん患者支援活動に積極的に取り組んでいるようだ。今後の活躍に期待したい。

 

【出典】

・J CASTニュース

 日テレ女性記者 東知事とお泊まり取材

 https://www.j-cast.com/2007/02/26005792.html?p=all

 

・J CASTニュース

 「知事時代に20人以上の女性と肉体関係」 東国原氏は「根拠無根」記事に「刺された」のか

https://www.j-cast.com/2012/09/12146221.html?p=all

  

・LITERA

東国原英夫が“ハニートラップ”よばわりの文春記載に「胸がはだけてた」と…週刊誌の女性記者たちが「侮辱だ」と怒りの声

http://lite-ra.com/2016/02/post-2014.html

 

・女性アナウンサー大図鑑 鈴木美穂

https://joseiana.com/archives/19202

 

・「がんって、不幸ですか?」日テレ報道記者・鈴木美穂氏が語った乳がん闘病から7年間の記録

 https://logmi.jp/72688